水草の健康管理
水草水槽内ではさまざまな水草を同じ環境下で育成しているのですが実際のところは水草の種類や原産地によって水草が好む水質や環境は異なるものです。ただ水草には他の生物と同じように環境の変化に順応する能力も備わっているためある程度の環境には適応できるもので水草同士の適応能力の重なり合う環境を維持することが水草を健康に育てるコツとなります。
水草の健康に影響を与える環境変化には水温、光、二酸化炭素濃度、底質、水流、水質などがあり、水質内でもpH、全硬度、炭酸塩硬度な どが関係してきます。これらの環境変化をどれだけ安定させられるかが水草の健康を保つ秘訣で水温なら25℃〜28℃、光なら水面にて
20000LUX前後、二酸化炭素濃度なら20ppm、全硬度なら50ppm以下が一般的水草が元気に育つ環境とされています。
ただ全ての水草がこの環境を好む訳ではなく陰性水草といわれるクリプトコリネなどでは光がストレスとなり葉が萎縮したり色合いが悪く なることもありますので水草の種類ごとに好む環境を理解しておくことも必要とされます。
水草は植物ホルモンの働きによって生長をしますがストレスを受けることによってその植物ホルモンのバランスが崩れてしまいます。有茎水草の生長点などで形成されるオーキシンは生成後茎の下のほうに向かい茎の生長を促します。その反面、オーキシンは側芽や根の生
長を抑制する働きがあるため茎の生長点では側芽や根がでにくくなりオーキシンの影響をあまり受けない茎の下部では側芽や根が出やすく なります。トリミングの手法の一つであるピンチカット(頂点をカットする方法)はこのオーキシンの生成を抑えることにより細胞分裂を
つかさどるサイトカイニンの働きを強め、新芽の生長を促す狙いがあるものです。
また夏場の高水温は水草全体にも悪影響を及ぼすもので30℃を超える水槽内では水草の成長をつかさどる光合成にも影響がではじめ生長が阻害されることもあります。これら環境の変化によってストレスを受けてしまった水草はストレスの原因を取除いてもなかなか生長を再開しない場合もあり、時間の経過とともに徐々に再開しますが水草の種類やストレスの度合いによってはそのまま溶けたり、枯れたりとダメになってしまうこともあります。
よってストレスをできるだけ与えないような管理が必要となりますがこれからの時期どうしても懸念される問題が水温の上昇であり多くのアクアリストの方が頭を悩ませる問題でもあります。水温上昇対策をしっかりおこないこれからの季節に備えるようにしてください
。ちなみに水温を左右する要因には外気の変化が一番ですがその他にも照明からの発熱があり、リフトアップ、冷却ファン、クーラーなど の検討もしてみてください。
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